消費者金融

多重債務になる理由

一昔前は金融業者といえば質屋しかありませんでした。その時代は現在のように多重債務者やブラックなど
といった言葉も存在していませんでした。しかし返済出来なくなったら、手押し車に家財道具を積み込んで
夜逃げをする人はいました。

時代の流れとともに誕生した消費者金融やクレジットカード会社といった存在が、消費者の多重債務問題を
日常的なものとしたのです。その結果、質屋時代の破産法を裁量免責の運用でしのがざるを得ないようにさ
せました。

しかし、カード社会が農業破壊の倫理観で批判をすることは理にかなっていません。多重債務者問題の性質
は、一人の個人に対して複数の金融業者が貸し付けることにあります。

債務者個人そのものに着目すれば、非合理な経済行動や過失、借りるための債権者企業への虚偽申告、浪費
といったことは大いにあるでしょう。債務者は自らの落ち度は十分すぎるほど理解しています。

だからこそ自分でとことん解決しようとするのです。こういった自分で解決しようとする行動が、より債務
を増やしてしまっていることから、一刻も早く金融の専門家に相談したほうが身のためかろ思います。

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グレーゾーン金利

かつての貸金業者はグレーゾーン金利を自己解釈して、利息制限法より高い利息を取っていました。高い利息
を科せられた消費者の多くは支払いに困窮し、多くの人が多重債務や自己破産へと突き進んでいったのです。

当時も今も利息制限法の上限金利は18%(10万円〜100万円の借入)と決まっていました。しかし、当
時の出資法の上限金利は29.2%とされており、その間のグレーゾーン金利が貸金業法では認めらえるため
の要件が規定されていたことから(みなし弁済)、消費者金融業者は出資法の上限金利を採用していたわけで
す。

つまり、上限金利に関する法律が2つ存在し、その2つの間の金利は出資法では刑事罰にはならないが、利息
制限法では認められていない、貸金業法の規定を満たせば認められるという、あいまいな金利でした。これを
グレーゾーン金利と呼ばれる所以です。

しかし、2006年の最高裁判例でグレーゾーンの有効性が否定されたことで、ついに2010年6月の改正
貸金業法において、上限金利は18.0に統一されたのです。